弘法大師空海ゆかりの京都東寺では、大師の月命日にあたる毎月21日に骨董市が開かれています。10月の展示会で知合いになった京都の方から「12月の弘法さんは仕舞い弘法と言って賑やかですよ。ご案内するからいらっしゃいな」と誘われ、2泊3日の日程 で京都に行ってきました。目的はもちろん東寺の骨董市ですが、その前後に一人の時間がありましたので京都駅の東南にある東福寺から清水寺 へと北上し、霊山護国寺の龍馬のお墓にも参ってきました。
鎌倉時代創建の東福寺は境内に3つの渓谷を持ち、中谷にかかる通天橋は紅葉の名所としても知られています。この時期ほぼ紅葉は終わっていましたが、落ち葉はまだ赤みを残し緑苔とのコントラストは風情がありました。シーズン中は「立ち止まらないで歩いてください」と言われる通天橋も、この日は人影もまばらで心おきなく行く秋を愛でてきました。でも本当は「12月初旬がお勧め」だそうです。
東寺の弘法市では知人に、品揃えが豊富な店、変わった品を扱っている店、襦袢専門の店、美味しい漬物やと次々に案内されました。その方達と挨拶しながら買い物をしているとアラ不思議、一見さんで来た時とは気分が全く違うのに気づきました。人と知り合えるとその土地にも親しみを覚えるものなのですね。彼女の口利きで良い品も入手できましたし、名残の紅葉も楽しめて大満足の京都旅行となりました。