曼珠苑ギャラリーでの展示会が終わりました。新聞に掲載されたこともあってか遠方からも来て頂き、着物リフォーム服への関心の高さを改めて感じました。「リフォーム服っていかにも元着物でした、と言うデザインが多いけれどここは違うわね」とか「雨コートは使い道がないと思ってたけど、マントにすれば自転車の時も着られて便利そう」など好意的な感想をいただき、こちらも嬉しくなりました。お客様に、感謝。
好評だったマントは雑誌社からもお声がかかりました。リフォーム服と小物の特集号に数点載せたいと言うお話で、現在提出用の原稿と取り組んでいます。問題がなければ秋に出版されるそうですので、発売日が決まりましたらお知らせします。
画像はマントとは全く関係ありません。日曜美術館で「小屋においでよ!」が紹介された時から「行きたい」と思っていたので最終日の昨日、滑り込みで中村好文展に行ってきました。見たかったのは中庭に建てられたこちらの小屋です。設計図で概要はわかっていましたが、実際に入ったらどんな感じがするのか確かめたかったのです。
3mx4mの小さな小屋ですが、中は台所にバス・トイレまで備わって一人暮らしには充分な空間が確保されています。ご覧のような行列で見学まで40分かかりましたが、「これだけあれば暮らせるんだ」と目からうろこを落としてもらい、それだけの価値はありました。
昔から家の間取りを考えたり設計図を見たりするのが好きでした。人が暮らすのに大きな家である必要はないし、自分のライフスタイルに適ったものなら狭くても快適に暮らせる、無駄をそぎ落としたシンプルな空間には心惹かれます。それにこの規模なら、「自分の資力でも建てられるかもしれない」と見ているうちに夢も広がってきました。
リフォーム服を手がけているのは、着物として制限のある布を配置し洋服に仕立てるのが面白いからで、それは住まいの工夫をするのと同じことかもしれません。あー、いつか自分で設計した小屋に住みたい!